CTV広告でTVCMの効果を可視化。ネットワーク広告並みのCPAを実現した方法
近年、急速に普及が進むコネクテッドテレビ(CTV)広告。「認知目的」で使われるイメージが強いCTVですが、適切な設計を行えば、アプリ獲得(インストール・会員登録)においても非常に高いパフォーマンスを発揮します。
The Trade DeskとAdjustを活用したTVer配信により、Yahoo!広告やMeta広告などのネットワーク広告と同水準のCPA(獲得単価)を達成した金融系アプリの事例をご紹介します。
事例の要約
- 課題:TVCMの効果がブラックボックス化しており、投資対効果が不明瞭だった
- 施策:The Trade Deskを活用し、TVer等のプレミアム在庫へ配信。MMP(Adjust)と連携しアプリ成果を計測
- 結果:Google / Meta / Yahooなどの運用型広告と同等のCPAで会員獲得に成功
- ポイント:「計測可能なTV施策」としてCTVをパフォーマンスメディア化させた点
課題:TVCMの効果が見えない
長年にわたり地上波TVCMを実施し、アプリの認知度は高い状態にあった一方、次のような課題を抱えていました。
- 効果の不透明さ:「TVCMを打つとなんとなく数字が伸びる」感覚はあるものの、正確なCPI・CPAが算出できない
- 若年層のTV離れ:地上波を見ない層が増え、既存のリーチ手法に限界
- 予算配分の根拠不足:成果が見えないため、デジタル広告とマスメディアの最適な予算配分が判断できない
そこで、「テレビデバイスの迫力(認知効果)」と「デジタル広告の計測力(獲得効果)」の両方を満たす解決策として、CTV(コネクテッドテレビ)広告を提案しました。
実施施策:The Trade Desk × Adjust × TVer
① 媒体選定:TVerを中心としたプレミアム在庫
ブランドセーフティと視聴完了率の高さを重視し、TVerをはじめとする放送局由来のプレミアムな動画在庫を中心に配信。CMと同様のクオリティで視聴されるため、信頼性を担保できます。
② プラットフォーム:The Trade Desk(TTD)の活用
グローバルシェアトップのDSPであるThe Trade Deskを採用し、特定の属性へのピンポイント配信と、過度な露出を抑制するフリークエンシー制御で効率的なリーチを実現しました。
③ 計測基盤:Adjust(MMP)との連携
本施策の最大のポイントは、アプリ計測ツールAdjustとThe Trade Deskを連携させたことです。「テレビで広告を見た人が、その後スマホでアプリをインストール・会員登録したか」をクロスデバイスで計測する環境を整えました。
結果:ネットワーク広告並みのCPAを達成
| 比較項目 | ネットワーク広告(Google/Meta/Yahoo) | 今回のCTV施策(TTD × TVer) |
|---|---|---|
| CPA(会員獲得単価) | 基準値 | 同等水準(±0%) |
| 視聴完了率 | 低〜中 | 非常に高い(95%以上) |
| ブランド毀損リスク | あり | なし(厳選されたプロコンテンツ) |
TVerという「テレビ番組」の文脈でありながら、獲得単価はGoogleやMetaなどのWeb運用型広告と変わらない効率で獲得。直接的なクリックだけでなく、CTV視聴後の指名検索(Organic Search)リフトアップも確認され、全体の獲得底上げに貢献しました。
なぜCTVでアプリ獲得ができたのか
- 「ながら視聴」の活用:CTV視聴者の多くはセカンドスクリーンでスマホを操作しており、TV画面でのインパクトある訴求から即座に手元での検索・DLへつながる導線が、金融アプリのような検討型商材とマッチした
- クロスデバイス計測の精度:The Trade DeskのHousehold Graph(世帯推定技術)により、TVとスマホの紐付けを正確に行い、これまで評価されていなかったTV視聴によるコンバージョンを正しく評価できた
- クリエイティブとターゲットの一致:ブロード配信ではなく需要がある層へ絞って配信し、無駄撃ちを極限まで減らした
「TV広告は効果計測ができない」「CTVはブランディング専用」という認識は、もはや過去のものです。TVCMの効果に疑問を感じている、アプリの獲得チャネルを広げたいとお考えの企業様は、ぜひ一度ご相談ください。
よくある質問
Q. CTV広告でアプリのCVを計測することは可能ですか?
A. 可能です。アプリ計測ツール(MMP)であるAdjustとDSPのThe Trade Deskを連携させることで、テレビで広告を見た人がその後スマホでアプリをインストール・会員登録したかをクロスデバイスで計測できます。
Q. CTV広告はブランディング目的にしか使えませんか?
A. 適切な媒体選定と計測設計を行えば、アプリ獲得(インストール・会員登録)でも高いパフォーマンスを発揮します。今回の事例ではGoogle・Meta・Yahooなどの運用型広告と同水準のCPAを達成しています。